小説内で設定が被ったら、それはパクリだという方がいらっしゃいます。
その設定と言うのが、例えばトールキンの「指輪物語」のように世界観をきちんと作って、その世界の歴史や言語、風土等膨大な量の文章全てをひっくるめて指しているならば、そしてその膨大な量の文章をそのまま「引用」という形を取らずにひっぱってきたのならば、パクリだの盗作だの言えると私も思います。
ですが、だいたいこういう話をされる方の「設定」というのは、「エリートサラリーマンと駄目後輩の恋」とか「ワガママな王子と切れ者の従者の恋」とか「薄幸の少年と、その同級生の恋」とか(例がオリジナルJUNEに限定されているのをお許し下さい。気になる方はご自分のジャンルで王道物を思い浮かべて下さい…)。
例えば、あなたは「明るく、元気な少年」を自作に登場させたいと思う。
ところが、著作権庁に問い合わせると、「明るく、元気な少年」は既に著作権登録済みであり、規定の使用料を払わなければならないと言われる。
それでは、「元気で、明るい少年」ならば、と、問うとそれも登録済み。
じゃあ、「元気で、とても明るい少年」なら、「明るく、とっても元気な少年」なら……と表現を変えてみるが、全て登録済みだった。
あなたは泣く泣く使用料を払うことにしたが、実は他にもその少年の台詞や相手の形容、その他諸々の使用料がかかり、膨大な金額になることを知ったあなたは小説の公表を諦めたのだった。
BACK HOME LINK FREELY. Written by Fuyumi First edition: 13 March 2003 - Last update: 5 April 2003